石破首相、山崎拓氏が驚きの「2年続投」見通し示唆 – 党内“石破降ろし”に「心配ない」

参院選での自民党大敗を受け、石破茂首相(党総裁)への辞任圧力が強まる中、石破首相の政治の師匠である元自民党副総裁の山崎拓氏(88)が、21日放送のBS-TBS「報道1930」で驚くべき見解を明らかにした。山崎氏は、党内でくすぶる“石破降ろし”の動きに対し「私はそんなに心配してない」と語り、世論の支持率上昇を踏まえ、首相が2027年9月末の党総裁任期いっぱいまで続投する可能性を示唆した。この発言は、今後の政局の行方に大きな影響を与えるものと見られている。

参院選大敗後の首相去就問題と世論の支持動向

参院選での与党大敗は、石破政権に大きな打撃を与え、首相の去就を巡る議論を激化させている。しかし、報道各社が実施した世論調査では、内閣支持率が上昇傾向にあることが判明。特に自民党支持層においては、約7割が石破首相の続投を支持しているという結果が出ている。この状況に対し、石破氏の“指南役”とも称される山崎氏は、「思いがけない続投支持の世論になっていると喜んでいます」と笑顔で語り、国民の間に首相への一定の期待が存在することを強調した。

“石破降ろし”は「大きな勢力ではない」との見方

山崎氏は、自民党内の一部議員が首相の辞任を求める動き、いわゆる“石破降ろし”が活発化していることについて、党内の動きと世論との間に「ギャップがある」と指摘した。「私はそんなに心配してないです」と述べた上で、「心配してる人が多いが、むしろ反対の立場で引きずり降ろそうという人たちはかなり暗躍すると思うが、大きな塊となって力になっているわけではない」と分析。水面下での活動は認めつつも、その勢力は首相の座を脅かすほどのものではないとの認識を示した。

石破茂首相、今後の政権運営について注視される石破茂首相、今後の政権運営について注視される

山崎氏が語る「2027年9月末までの政権継続」の可能性

石破首相の今後の政権運営について、山崎氏はさらに踏み込んだ見通しを語った。「多分、あと2年間やってその時に誰にバトンタッチするかということを考えると思います」と述べ、首相が総裁選の前倒しで退陣に追い込まれるどころか、現在の2027年9月末までの党総裁任期を全うする可能性が高いとの驚きの見解を示した。これは、首相の任期が来年9月末に迫る中で、異例ともいえる長期続投の可能性を示唆するものであり、政界に波紋を広げそうだ。

秋以降の政局安定に向けた連立政権の必要性

さらに山崎氏は、今後の政局安定に向けた自身の見解として、「秋以降に政局安定させるためには連立が必要」であるとの認識を示した。日本維新の会を巻き込んだ自公連立政権への参加も取り沙汰される中、「連立相手については特に申し上げませんが大体誰でもわかってると思います」と具体的な政党名を明言しないながらも、その必要性を強調した。また、連立問題については首相に助言することもあると明かし、「その問題については森山幹事長に委ねていると思う」と、党の幹部が水面下で調整を進めている可能性を示唆した。

結論

元自民党副総裁の山崎拓氏による石破茂首相への評価と今後の見通しは、現在の政治情勢において重要な示唆を与えている。参院選大敗後の辞任圧力にもかかわらず、世論の支持率上昇を背景に、山崎氏は“石破降ろし”を大きな脅威とは見ておらず、むしろ首相が2027年9月末まで任期を全うする可能性を力説した。さらに、秋以降の政局安定には新たな連立政権が不可欠であるとの提言は、今後の日本政治の方向性を考える上で注目される。これらの発言は、石破政権が直面する課題と、それを乗り越えようとする動きの両面を浮き彫りにしている。

参考文献