2025年NHK紅白歌合戦、出場者予測の最前線:嵐のラストステージ、STARTO社と辞めジャニの攻防、そしてレジェンドたち

来る2025年、年末の国民的歌番組『NHK紅白歌合戦』に向けて、早くもその出場者に関する報道が過熱しています。先日発表された有吉弘行、綾瀬はるか、今田美桜、鈴木奈緒子アナウンサーの4名による豪華司会陣に続き、どのようなアーティストが夢のステージに立つのか、業界関係者の間で様々な予測が飛び交っています。特に注目されるのは、STARTO ENTERTAINMENT社所属タレントの出演動向と、今年で活動の節目を迎える国民的グループやレジェンド歌手たちの存在です。

嵐の「ラスト紅白」:国民的期待とNHKの強い意向

今年の『NHK紅白歌合戦』における最大の焦点は、2026年5月末をもって解散を発表している国民的アイドルグループ「嵐」の出場が実現するか否かという点に尽きるでしょう。彼らにとって、2025年は文字通り、グループとしての紅白出場が叶う最後のチャンスとなります。全国のファンはもちろんのこと、「紅白」の舞台で嵐の有終の美を見届けたいという国民全体の総意が、NHKへの大きな期待として寄せられています。

NHKとしては、過去にSMAP解散時に最後のステージを紅白で実現できなかったという苦い経験があります。その反省を踏まえ、今回は「国民的アイドル」のラストステージを何としてでも実現させたいという強い意向があると見られています。嵐の5人が揃って出演するのであれば、大トリを含め、ありとあらゆる条件や要望に応じる準備がある、と業界関係者は指摘しています。

2026年春の解散コンサートを発表し、2025年NHK紅白歌合戦でのラストステージが期待される国民的アイドルグループ「嵐」のメンバーたち2026年春の解散コンサートを発表し、2025年NHK紅白歌合戦でのラストステージが期待される国民的アイドルグループ「嵐」のメンバーたち

STARTO ENTERTAINMENT社と“辞めジャニ組”の動向

かつての旧ジャニーズ事務所は、最盛期には『紅白歌合戦』で最大6組もの出場枠を確保していました。STARTO ENTERTAINMENT社としては、その数字に少しでも近づけるべく、NHKとの間で様々な条件交渉が行われていると推測されます。

NHK側も、現在最も高い人気と影響力を持つとされるSnow Manの出場を強く望んでいます。そのためには、timeleszやTravis Japanといった他の人気グループの出場も視野に入れていると言われています。

一方で、滝沢秀明さんが率いる「辞めジャニ組」の動向も今年の紅白を語る上で避けては通れません。特に、元King & Princeの平野紫耀さんが所属するNumber_iは絶大な人気を誇っており、彼らの出場は大きな話題となるでしょう。滝沢氏がどのような判断を下すのか、この両陣営による水面下の「闘争」が繰り広げられていると見られています。

活動休止を迎えるPerfume:紅白と戦後80年企画の可能性

嵐と同様に、2025年の大みそかで活動休止を迎えるのが、テクノポップユニットPerfumeです。昨年は惜しくも紅白出場を逃しましたが、活動休止前となる今年は、その出演に大きな注目が集まっています。

アミューズ所属のアーティストは例年、複数の出場枠を確保しており、Perfumeが出場すれば、同じくベテランとして人気のサザンオールスターズの枠がなくなる可能性も指摘されています。もしPerfumeが出場となれば、嵐とのトリ対決が実現するのか、という期待も高まります。

また、2025年は戦後80年という節目の年であることから、「戦後企画」への出演も取り沙汰されています。Perfumeの3人は広島県出身であり、原爆が投下された広島・長崎出身の歌手として、福山雅治さんなどと共に企画出演の声がかかる可能性も浮上しています。今年の司会を務める有吉弘行さん、綾瀬はるかさんも広島県出身であることから、この「戦後企画」は手厚く演出されることが予想されます。ちなみに福山雅治さんは、夏の大型特番『MUSIC GIFT 2025』でトリを務めており、『紅白』でのトリも濃厚とされ、すでに出演オファーがあったという情報も聞かれます。

NHK貢献度で確実視されるグループ

若者人気のアイドルグループとは異なるジャンルで、NHKへの貢献度が非常に高いことから、今年の紅白出場が確実視されているのが純烈です。彼らは『うたコン』をはじめとするNHKの歌番組に頻繁に出演しており、その貢献度は群を抜いています。

『紅白歌合戦』のメインスタッフは、他の音楽番組と共通していることが多いため、NHKへの出演常連であることは、紅白出場への確度を著しく高める要因となります。競合の少ない層で安定した人気を持つ純烈は、今年も堅いと業界関係者は見ています。

アニバーサリーイヤーのレジェンドたち

節目となるアニバーサリーイヤーを迎える大物歌手の出場も、毎年の『紅白歌合戦』の目玉の一つです。今年の「周年枠」で最も有力視されているのが、デビュー50周年を迎える「ロックンロールの神様」矢沢永吉さんです。

今年はアルバムの発売、東京ドーム公演、全国アリーナツアーなど、精力的な活動を展開しており、その勢いは衰えを知りません。NHKも、8月には特集番組を、9月にはイチローさんとの対談番組を放送するなど、矢沢永吉さんへの注力ぶりは顕著です。現在、NHKは彼を「企画枠」として是非とも出場させたいと、交渉を進めている段階だと報じられています。

結論

昨年のB’zの出演が大きな話題を呼んだように、今年の『NHK紅白歌合戦』もまた、多くの視聴者の記憶に残る一夜となることが期待されます。嵐のラストステージ、STARTO ENTERTAINMENT社と“辞めジャニ組”を巡るアイドルの新旧勢力の攻防、そして活動休止やアニバーサリーイヤーを迎える日本を代表するレジェンドたち。2025年の大みそかは、彼らが織りなす感動の競演によって、歴史的な瞬間が生まれることでしょう。


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