Mrs. GREEN APPLE大森元貴、『あんぱん』で朝ドラ初出演!隠された子役時代と不登校経験を語る

国民的人気ロックバンドMrs. GREEN APPLE(以下、ミセス)のボーカル兼ギター、大森元貴(28)が、NHK連続テレビ小説『あんぱん』で待望の朝ドラ初出演を果たし、その多才ぶりで大きな注目を集めています。漫画家やなせたかしと妻・小松暢をモデルにした本作で、大森は“日本初のミュージカル”の音楽を担当する気鋭の作曲家・いせたくや役を熱演。彼の演技と歌唱シーンは、放送開始直後からSNSで大きな反響を呼んでいます。

朝ドラ『あんぱん』で注目の演技:制作関係者が語る「見上げてごらん夜の星を」の裏側

大森元貴が演じるいせたくやは、主人公・嵩(北村匠海)が手掛けるミュージカルの音楽を担当するという重要な役どころです。特に話題となったのは、いせたくやが「見上げてごらん夜の星を」を歌う場面でした。この歌唱について、制作関係者は「大森さんは“たくや役として歌うときはなるべくキーを抑えてミセスを削る作業を意識していた”と話されていました」と明かしており、役への深い没入度が伺えます。

番組公式HPのインタビューで大森は、「お芝居が本業ではない僕の可能性を信じてお声がけをいただいたと思うので、その場の空気や音楽に対して常に誠実であるということが、自分の役目を果たす上で、一番重要なことだと思っています」と語り、自身の役割に対する真摯な姿勢を示しています。彼の歌唱シーンに対しては、ミセスのファンを中心にSNS上で「大森さんの有効活用」「今日は神回」「朝から号泣」といった絶賛の声が次々と上がり、その影響力の大きさを証明しました。

大森元貴と研ナオコが笑顔で並ぶ写真。Mrs. GREEN APPLEの大森は朝ドラ『あんぱん』に出演。大森元貴と研ナオコが笑顔で並ぶ写真。Mrs. GREEN APPLEの大森は朝ドラ『あんぱん』に出演。

音楽の才能の原点?知られざる子役時代の経歴

実は大森元貴は、Mrs. GREEN APPLEを結成する高校2年生よりも前、中学時代にはテアトルアカデミーの劇団コスモス中等部に所属する“子役”として活動していました。すでに中学時代には“演技のいろは”を学んでおり、その演技力は一朝一夕のものではないことが分かります。実際、中学3年生の時には、松岡昌宏主演の2012年ドラマ『13歳のハローワーク』(テレビ朝日系)にバンドのベーシスト役として出演するなど、着実に経験を積んでいました。この子役時代の経験が、現在の多岐にわたる表現活動の基盤となっているのかもしれません。

中学時代の苦悩と不登校経験:音楽活動への影響

大森が子役として活動していた中学時代は、彼にとって多感で悩み深き時期だったようです。2018年5月、ミセスが出演したラジオ番組『スクールオブロック!』(TOKYO FM)で、不登校経験のある15歳の女子高生と話した際、大森は自身の不登校経験を告白しています。「僕もやっぱり不登校経験あるんで、1回休んじゃうとさあ、段々行きづらくなっちゃうよね? なんていうの、教室じゃない別室とかでさ、勉強する日もあったり……俺はしたわけ」と、当時の心境を率直に語りました。

かつてのインタビュー(『音楽と人』2015年8月号)でも、彼は中学時代の苦悩を振り返っています。「当時は学校も行かなかったし。音楽を作るのが楽しかったから……いや、行かなくなったから作るようになったのかな……よくわかんないですけど。でもたぶん中学に行く意味がなくなっちゃったというか。自分がやりたいことがしっかりあって、そのためには何が必要で何が足りなくて、みたいなことまでわかっていたので」と、学校生活に意義を見出せなかった当時を明かしました。さらに、「中学にあんまり行かなかったことで人間的に欠落してる部分があるのかな。もっと大勢の人の前でライヴをやったら……自分の学生生活を取り戻せるのかなって思ってるんですけど。(略)だから高校に入ってバンドを始めたっていうか」とも語っており、不登校の経験がMrs. GREEN APPLE結成への大きな原動力となったことが示唆されています。

大森元貴は、子役時代の経験、そして中学時代の不登校という個人的な苦悩を乗り越え、音楽という自己表現の場を見つけました。今回の朝ドラ出演は、彼の多彩な才能と人間としての深みが結実したものであり、今後の活動にもさらなる期待が寄せられています。

参考文献

  • 番組公式ホームページ インタビュー記事
  • 『スクールオブロック!』(TOKYO FM、2018年5月放送)
  • 『音楽と人』(2015年8月号)
  • Yahoo!ニュース(参照記事)
  • Jisin.jp (参照記事)