【ソウル=藤原聖大】韓国軍合同参謀本部は23日、北朝鮮軍の兵士が19日午後に、南北軍事境界線を越えて韓国側に一時侵入したと発表した。韓国軍が警告射撃を行ったところ、北朝鮮側に戻ったという。
北朝鮮軍も23日、軍事境界線付近で19日、南北の往来を封鎖するための工事中に韓国軍から機関銃で十数発の警告射撃を受けたとする談話を、朝鮮中央通信を通じて発表した。工事については米軍側に事前に通知していたと主張している。
談話では、18日に始まった米韓両軍による定例合同軍事演習が実施される中での今回の警告射撃に対し、「軍事的な衝突を目的とした意図的な挑発行為だ」と反発し、「妨害行為が続く場合、相応の対応措置を講じる」と警告した。