韓国三陟市海水浴場で東屋を破壊しテント設置、ネットでマナー違反が炎上

韓国江原道三陟市の下孟芳海水浴場にある休憩用東屋「海望亭」で、床板に穴を開けてテントを設置する非常識なキャンパーが目撃され、インターネット上で大きな論議を呼んでいます。この行為は公共施設の損壊と見なされ、利用モラルに対する厳しい批判が集中しています。

海水浴場の東屋で発見された衝撃的な光景

事の発端は、6月28日に三陟市の下孟芳海水浴場で撮影されたという写真がインターネットコミュニティーサイトに投稿されたことでした。「海水浴場の東屋にテントを張る非常識な人を見た」と題された投稿には、東屋の中央に巨大なテントが設置され、そのスペースの半分以上を占拠している様子が写っていました。さらに衝撃的だったのは、このテントを固定するために、東屋の板張りの床部分に複数箇所穴を開け、ペグが打ち込まれていたことです。投稿者は「海水浴場の東屋にテントを張ってペグまで打ち込む人が、本当に韓国人なんだろうか」「自分のテントを設置するのに東屋の板に穴を開けるなんて、どう考えてもおかしい」と、その行為を厳しく非難しました。

三陟市海水浴場の東屋で、床板にペグを打ち込みテントを固定する非常識なキャンプ行為を示すイラスト三陟市海水浴場の東屋で、床板にペグを打ち込みテントを固定する非常識なキャンプ行為を示すイラスト

ネットユーザーからの厳しい批判と通報の呼びかけ

この投稿は公開からわずか一日で10万回以上のアクセスを記録し、150件を超えるコメントが寄せられるなど、SNS上で爆発的な注目を集めました。コメントのほとんどは、キャンパーによる過度なスペース独占や、公共施設を意図的に損壊した行為に対する批判で占められました。「通報すべきではないか」「過料を科すなどの厳重な処分が必要だ」といった意見が多く、一部のキャンパーによるマナー違反が社会問題として浮上しました。公共の場での利用規則を守らない行為に対し、強い憤りが示されています。

三陟市の対応と今後の課題

今回の事態を受け、三陟市側にも苦情が寄せられたことが確認されました。市は下孟芳海水浴場のオープン(7月9日)前に、問題のテントを自主的に撤去するようキャンパーに勧告しました。また、損壊された東屋の補修作業も既に完了しているとのことです。市の関係者は「警告と指導を行い、追加の処分は下さなかった。東屋が全体的に老朽化していたため、今回の補修作業で対応した」と説明しています。2023年に改正された海水浴場法施行令では、管理庁が許可なく設置された施設物に対し、除去と原状回復を命じることが可能とされており、このようなマナー違反への対応がより厳格化されることが期待されます。

今回の件は、一部のキャンパーによる公共施設損壊とマナー違反が社会的な非難を浴びた事例です。共有の財産である東屋へのペグ打ち込みは、単なる迷惑行為に留まらず、利用者のモラルが問われる深刻な問題として認識されました。今後、海水浴場や公共の場での利用規則の徹底と、個々の利用者の高い意識が求められます。


参考文献: