【ワシントン=池田慶太】米国のバンス副大統領は24日放送の米NBCニュースのインタビューで、ウクライナ侵略を続けるロシアが和平条件に関して大幅に譲歩していると述べた。
バンス氏は「(侵略開始後)3年半で初めて、ロシアが中核的な要求で柔軟になる意思を示している」と語り、和平交渉が進展していると主張した。ロシアの軟化姿勢の例として、ウクライナでの親露派政権樹立の断念のほか、再侵略を防ぐためにウクライナが米欧に求める「安全の保証」をロシアが容認していることを挙げた。
バンス氏は、和平を模索する一方でロシアが戦闘を継続していることについて「気に入らない」と批判し、「殺りくをやめなければ孤立し続けるだろう」と警告した。対露制裁の可能性にも改めて言及したが、ウクライナとの交渉に応じれば発動を見送ると示唆した。