『月刊コミック電撃大王』で「僕と君(ギャル)が夫婦になるまで」を連載していた漫画家のしのさんが、この6月に逝去していたことが明らかになりました。同誌編集部が8月27日、公式X(旧Twitter)を通じて訃報を伝えると、多くのファンや読者から驚きと悲しみの声が上がり、SNS上では故人を偲ぶメッセージが相次いでいます。突然の訃報は、日本のみならず世界中の漫画ファンに深い衝撃を与えています。
若き漫画家しのさんの逝去を『電撃大王』編集部が発表
『月刊コミック電撃大王』編集部によると、しのさんは本年6月に逝去されたとのことです。「しの先生の早すぎる逝去を悼み、心よりご冥福をお祈り申し上げます」と追悼の意が表明されており、その突然かつ若くしての逝去が強く示唆されています。
この急な訃報はSNS上で大きな反響を呼び、「もう二度と続きを読むことができないという世の不条理」「心臓がキュッとなる」「2冊とも買って次巻楽しみにしてたから悲しい」「最近更新されないなとは思ってましたがまさかの……」といった、衝撃と悲しみを表すコメントが多数寄せられました。多くの読者が、今後の連載を心待ちにしていた中での突然の別れに言葉を失っています。
人気漫画家しのさん代表作『僕と君(ギャル)が夫婦になるまで』のキャラクターイラスト
最後のSNS投稿、突然の訃報に募る戸惑い
しのさんはSNSにおいて、自身の連載作品の紹介などに徹する姿勢を見せていました。2025年6月5日には「このアカでもうちょっと呟きたいですよ 何かすごいどうでもいい事などでも」と、SNS活動への意欲をうかがわせる投稿をしています。
そして、最後となった6月20日のポストでは、「明日か明後日は100年ぶりくらいに秋葉原行ってエアコンを見る、その間家ではバルサンを焚いて夏にそなえます(生活のツイート)」と、ごく日常的な内容を書き残しており、体調の異変や逝去を予兆させるような記述は一切見られませんでした。
それだけに、この突然の死没に接したファンからは、「体調悪そうな話もなかったしXたくさん更新したいと言っていたのに……」「ついこの前、こんな何でもない日常のポストされてた方が亡くなるなんて何があったんだ……」といった、強い戸惑いや信じられないという気持ちが上がっています。最後の投稿との間にあったわずかな期間に何が起こったのか、多くの人々が静かに想いを巡らせています。
代表作とその影響:読者に愛された物語
しのさんは、漫画作品「サキュバスさんのはつしごと。」で広く知られるようになりました。そして2022年12月からは、『電撃大王』で「僕と君(ギャル)が夫婦になるまで」の連載を開始。この作品は、5000万円の借金を肩代わりしてもらう代わりに、謎のギャル・月渚と結婚することになった主人公の甘くもコミカルな日々を描いたもので、多くの読者から支持を集めました。単行本は現在までに2巻が刊行されており、今後の展開を楽しみにする声が多数寄せられていました。
しのさんが紡ぎ出した物語とキャラクターは、多くの読者の心に深く刻まれています。その作品を通じて、彼らが提供してくれた感動と楽しみは、これからも読者の記憶の中で生き続けるでしょう。
結びに
人気漫画家しのさんの突然の逝去は、漫画業界と多くのファンにとって計り知れない損失です。若くして亡くなられたことへの深い悲しみと驚きが広がっていますが、彼が生み出した「僕と君(ギャル)が夫婦になるまで」や「サキュバスさんのはつしごと。」といった愛すべき作品たちは、これからも多くの読者に語り継がれ、その才能と功績は永遠に記憶されることでしょう。ここに改めて、しの先生の安らかなご冥福を心よりお祈り申し上げます。
参考文献: