羽田空港にて、オウム真理教の元教祖・麻原彰晃の三女である松本麗華氏(42)が、韓国への渡航を拒否されたことが明らかになりました。彼女は、自身が主演を務めるドキュメンタリー映画の映画祭に招待されていましたが、現地の入国が許可されず、出国できない事態となりました。
松本麗華氏、韓国渡航拒否の詳細と背景
松本麗華氏は8月27日、主演ドキュメンタリー映画『それでも私は Though I’m His Daughter』(長塚洋監督、2025年6月15日公開)が、韓国の権威あるEBS国際ドキュメンタリー映画祭(EIDF)に選出され、長塚監督とともに現地へ招待されていました。羽田空港でソウル行きの便に搭乗するためセルフチェックイン機でパスポートをかざしましたが、認証が繰り返し失敗。搭乗カウンターの職員が韓国入国管理当局に連絡したところ、入国拒否が告げられ、結果として松本氏は出国できませんでした。
松本氏本人の説明によれば、今回の渡航拒否は日本側による出国阻止ではなく、韓国の入国審査官による判断とのことです。しかし、松本氏は、この問題の根本には日本政府、特に公安調査庁が海外当局へ提供した情報が起因しているとの見解を示しています。実は、松本氏は2017年にも同様の理由で渡韓を試みましたが、姉たちと共にいたにもかかわらず、彼女のみが入国を許可されず、渡航を断念した経緯があります。
松本麗華氏のポートレート。ドキュメンタリー映画祭参加のため韓国渡航を試みるも、入国拒否された元オウム真理教麻原彰晃の三女。
松本氏の証言では、彼女に対する社会的な制限は2014年以降に厳格化されたとされています。それ以前はカナダへの入国や銀行口座の開設も一般人と同様に問題なく行えていたとのこと。彼女は、その要因として2014年に公安調査庁から「実質幹部」と主張されたことを挙げています。松本氏自身は教団幹部であることを一貫して否定しており、当時未成年で持病を持つ弟をオウム真理教の後継団体「アレフ」に関わらせないよう訴えたことが、結果的に教団運営に関与していると誤解されてしまったと述べています。
今回の松本氏の韓国渡航拒否は、個人の移動の自由、そして特定の背景を持つ人々が国際的な活動を行う上で直面する障壁、さらには政府の情報提供のあり方について、改めて社会に深い問いを投げかける事案と言えるでしょう。