386日間にわたる激動の政権運営を終え、石破茂内閣が総辞職したその日、国民の怒りの矛先はこども家庭庁の三原じゅん子大臣(61)に向けられました。10月17日に行われた記者会見で、具体的な報告や発言がないままわずか28秒で終了させたことで、「国民を馬鹿にしているのか」と批判が殺到し、大炎上。この会見から数日が経過した現在も批判の声は止まず、ついにはその怒りが石破首相自身にも及ぶ事態となっています。
国民の怒りを招いた「28秒会見」後の三原じゅん子氏
石破内閣最後の日に泥を塗った三原大臣の行動
10月4日に高市早苗総裁(64)が誕生して以降、石破首相の存在感は次第に薄れていきました。しかし、石破内閣の終焉が近づくと、国民の目に変化があったと言います。長年永田町を取材してきた全国紙の政治部記者は、「石破内閣は総裁選での期待の高さとは裏腹に、就任直後からの“言行不一致”や“中間管理職”的な振る舞いが失望を招き、支持率は下降の一途でした。マナーの悪さや石破さん個人のだらしなさも露呈し散々叩かれましたが、ラスト1週間は“お疲れさまでした”と国民からもあたたかな声が上がっていたんです」と語ります。
実際、大阪・関西万博閉幕日の13日、石破首相が黒いミャクミャクを抱っこする写真をX(旧Twitter)に投稿すると、「政治家じゃなければきっといいおじさんなんだろうな」「いつもミャクミャクを可愛がってくれてありがとう」「総理、お疲れさまでした。そっと寄り添う姿に涙が出た」といった、批判から一転して石破首相を労わるコメントが多数寄せられました。
しかし、このようなあたたかな空気のまま総辞職を迎えると思われた矢先、突如として降って湧いた三原大臣の“28秒会見”がその全てを台無しにしてしまいました。国民からの批判の矛先は石破首相にも向けられ、石破内閣の総辞職に水を差す形となってしまったのです。SNS上では、「三原じゅん子も含めて、石破内閣の酷さは常軌を逸脱した酷さでした」「石破政権、最大の失敗は三原じゅん子」といった声が上がり、石破内閣の評価がさらに下がるという皮肉な結果を招きました。前出の記者は、「石破さんも少なからず三原さんに期待して大臣に任命したはず。あの三原さんの態度は国民だけでなく、“上司”である首相にも失礼なものでした。ただこうなってしまった以上、石破さんにも任命責任はあるでしょうね」と指摘します。
結論
最後の花道に泥を塗られてしまった石破首相は、就任当初から揶揄された“だらし内閣”“みっとも内閣”という評価を最終日まで拭い去ることができませんでした。三原じゅん子大臣のわずか28秒の記者会見は、単なる一議員の行動に留まらず、内閣全体の信頼性と評価に深刻な影響を与え、国民の政治に対する失望感をさらに深める結果となりました。