参政党の急速な支持拡大:若年層と「就職氷河期世代」を惹きつける要因とは?

参議院選挙での躍進以来、連日のように世間の注目を集める参政党は、その独自の「日本人ファースト」という主張が「差別を助長する」との批判に晒されながらも、今や政党支持率で自民党に次ぐ第2位にまで成長しました。この急激な支持拡大の背景には、特定の世代からの熱烈な支持があると分析されています。本記事では、参政党がどのようにしてこれほどの支持を集めるに至ったのか、特に若年層や「就職氷河期世代」の心に響く要因について深掘りします。

参政党の街頭演説に集まる支持者たち:2022年参議院選挙最終日、東京・芝公園での熱気あふれる様子参政党の街頭演説に集まる支持者たち:2022年参議院選挙最終日、東京・芝公園での熱気あふれる様子

参議院選挙で顕著な742万票の獲得:若者世代からの厚い支持

2022年7月の参議院選挙において、参政党は比例代表で自民党、国民民主党に次ぐ742万票もの票を獲得し、その存在感を強く示しました。この票の動向を年代別に詳しく見ると、18歳から39歳の若者層、さらに40歳から59歳を加えた「現役世代」からの支持が特に厚かったことが明らかになっています。中でも特筆すべきは、日本の社会経済が厳しい時期を経験した「就職氷河期世代」における比例投票先で、参政党が自民党や国民民主党を上回り、トップに躍り出た点です。なぜ、この世代の人々は参政党のメッセージに強く共鳴し、「ハマった」のでしょうか。

自身の声を代弁する存在としての参政党:支持者の具体例

参政党が特定の世代に支持される背景には、彼らの代弁者としての役割が大きく影響しています。「神谷さん(参政党の主要人物)は漫画『ROOKIES』の先生のように情熱的で、みんなが心の中で思っているのに、なかなか口にできなかったことをズバッと言ってくれるのが魅力です」と語るのは、参政党の支持者である高橋均さん(仮名、54歳)です。30年以上にわたりセクシー男優として活躍してきた高橋さんもまた、就職氷河期世代の一人です。

高橋さんが参政党に関心を持つきっかけとなったのはコロナ禍でした。「私は体に化学物質を入れるのが嫌で、ジャンクフードを食べるだけで体調を壊してしまうんです。だから、コロナワクチンも接種していないのですが、あの頃は反ワクチンというだけで“非国民”扱いされたじゃないですか? そんなときに神谷さんがYouTubeでワクチンの危険性を発信していたんです。それからは参政党の動画を見るのが日課になりました」と、当時の心境を明かしました。

さらに、参政党の提唱する歴史観や社会思想にも強く共鳴したと高橋さんは言います。「日本にはびこる自虐史観は、中国など他国にとって思うつぼでしかありません。また、選択的夫婦別姓は伝統的な家族観にマイナスに作用するし、移民の受け入れもマイナス面のほうが大きいでしょう。欧米を見れば、どこも移民政策に失敗しているではないですか? このままでは日本も同じ道を辿ってしまうのではないかと懸念しています」。

現在、高橋さんは月額2000円の有料コンテンツなどを通じて政治や経済について学び続けています。「国会での発言力が強まったので、本当に政策が実現できるのか、これから注視していきたい」と慎重な姿勢を見せつつも、参政党の動画視聴は今後も彼の日課であり続けるようです。

参政党の支持層が拡大する背景には、既存の政治では拾いきれなかった人々の不安や不満、そして「声なき声」を代弁する姿勢があると言えるでしょう。特に就職氷河期世代のような、社会の変化の中で不利益を被ったと感じる層にとって、彼らの主張は強く響くのかもしれません。国会での今後の動向と、提唱する政策の実現可能性が、彼らの真価を問う試金石となるでしょう。


参考文献