お笑いコンビ、フォーリンラブのバービーさんが自身のYouTubeチャンネル「バービーちゃんねる」を更新し、日本の労働状況、特に「週5フルタイム勤務」の必要性について鋭い疑問を呈しました。昨年第一子を出産し、育児と仕事の両立に奮闘する中で見出した、現代の働き方に対する提論は、多くの共感を呼ぶでしょう。
夫とのすれ違い:家庭運営と仕事のバランス
2021年に結婚し、昨年長女を出産したバービーさんは、夫との時間の使い方に関する夫婦間のすれ違いについて語りました。週5日フルタイムで働く夫は、会社の飲み会も増え、多忙な日々を送っています。バービーさんが家庭運営について話し合おうとすると、夫は「周りよりは早く帰っている」と主張し、お互いの辛さを理解し合えない状況に陥ることがあるといいます。
この状況に対し、バービーさんは「私は稼いでいるんで」と前置きしつつ、男性が妻に理解を求める際の理想的な伝え方を提案しました。「仕事が生きがいであり、今は頑張り時だから一時的に負担をかけるかもしれないが、いつか必ず補填する」といった姿勢を示すことで、妻側も「支えよう」という気持ちになれると語りました。多忙ながらも、町おこしの活動を支えてくれる夫への感謝も忘れず、複雑な夫婦のリアルな葛藤を明かしました。
バービーが日本の労働状況について語る様子(2022年撮影)
産後のリアル:日本の労働システムへの疑問
バービーさんは、夫との時間管理の軋轢や産後の自身の経験を通して、日本の「週5フルタイム勤務」という働き方そのものに疑問を投げかけました。特に「フルタイムで8時間も会社にいる必要はない」との持論を展開。非効率な長時間労働や形骸化した会議文化への不満を表明し、「チャットで数回やり取りし、リアルでしか伝わらないニュアンスの部分だけ10分程度の電話で済ませれば良い」と、より柔軟で効率的な働き方を提唱しました。
例えば、大人数を集めて1時間もオンライン会議を行うような現状に、産後ずっとモヤモヤしていたと心情を吐露。「育児中の親として、ワークライフバランスを考えた働き方改革が喫緊の課題である」というメッセージは、多くの働く親たちに深く響くことでしょう。
働き方改革への提言と未来
バービーさんの率直な意見は、育児中の女性だけでなく、現代社会における全ての働く人々にとって、日本の労働環境を見直すきっかけとなるものです。週5日8時間という画一的な働き方が、果たして本当に生産性が高く、個人の幸福に繋がるのか。チャットや短時間の電話会議など、デジタルツールを最大限に活用した柔軟な働き方への転換は、ワークライフバランスの向上だけでなく、企業の生産性向上にも寄与する可能性があります。彼女の提言は、今後の働き方改革議論において、重要な一石を投じることとなるでしょう。