2025年8月30日から31日にかけて放送された「24時間テレビ48」(日本テレビ系)のチャリティーマラソンで、SUPER EIGHTの横山裕さんが105キロを見事に完走しました。その偉業にSNSでは感動の声が多数寄せられた一方で、ゴール直後に横山さんに用意された「椅子」について、一部で疑問の声が上がっています。この記事では、横山さんのマラソン挑戦の背景から、完走の感動、そして話題となった椅子に関する視聴者の反応までを詳しく掘り下げます。
105km完走と「子ども支援」への強い想い
横山裕さんが今回のチャリティーマラソンに挑んだのは、2人の弟が児童養護施設で過ごした経験から、子どもたちへの支援に強い思いを抱いていたためです。彼のひたむきな走りは多くの人々の心を打ち、番組で募られた「マラソン子ども支援募金」には、番組終了時点で総額7億40万8600円という多額の寄付が集まりました。
ゴール直前には、SUPER EIGHTのメンバーが並走し、横山さんを力強く励ましました。メイン会場である両国国技館のステージ上でゴールテープを切った横山さんには、その場で丸椅子とマイクが用意されました。椅子に腰掛けた横山さんは、総合司会を務めるお笑いコンビ「くりぃむしちゅー」の上田晋也さんから完走の心境を問われ、「皆さんのおかげで完走することができました。ありがとうございます」と深く感謝の言葉を述べました。
番組の終盤には、横山さんが自身の心の内に秘めていた思いを明かす場面もありました。がんで亡くなった母に向けて「オカン、今見てんのか?俺やったぞ!」と呼びかけ、さらに「弟がやっぱり見てくれてるっていうのが、俺やらなあかん、兄ちゃんやらなあかんって思って頑張りました」と語り、家族への深い愛情と責任感が彼を支え続けたことを明らかにしました。
完走直後の「丸椅子」に賛否両論
横山さんの感動的な完走とメッセージは多くの視聴者の胸を打ちましたが、SNS上では別の側面にも注目が集まりました。それは、完走直後の横山さんに用意された椅子が、背もたれが腰ほどまでしかなく、クッション性もあまりないように見える簡素な丸椅子だったことです。
これに対し、視聴者からは「24時間走った人が座る椅子ちゃうて」「社長椅子みたいなやつでリラックスして貰いたい」「もうちょいほかのなかったんか」といった声が多数寄せられ、疲労困憊のランナーに対する配慮不足ではないかという疑問や改善を求める意見が見られました。
24時間テレビマラソンを完走し、感動を語るSUPER EIGHT横山裕さん
興味深いことに、2024年8月31日から9月1日に放送された「24時間テレビ」でチャリティーランナーを務めたやす子さんの際にも、完走後には同様の丸椅子が用意されていたことが判明しています。この事実は、番組が長年採用している椅子提供の慣例なのか、あるいは予算や設営の都合によるものなのか、さらなる議論を呼ぶ可能性があります。
まとめ
SUPER EIGHT横山裕さんの105キロマラソン完走は、その個人的な背景と子ども支援への強い思いが多くの人々に感動を与え、多額の募金が集まる結果となりました。彼の家族に向けたメッセージは、多くの視聴者の涙を誘う感動的な瞬間として記憶されるでしょう。
一方で、完走直後に用意された丸椅子に対するSNS上での疑問の声は、チャリティーイベントにおける細やかな配慮への社会的な関心の高まりを浮き彫りにしています。感動と賛辞の裏で浮上したこの「椅子論争」は、今後の「24時間テレビ」におけるランナーへの待遇や演出について、番組側がどのように対応していくのか、注目されることとなりそうです。