【AFP=時事】親ロシアのビクトル・ヤヌコビッチ元ウクライナ大統領は1日、自身が失脚する前に行った協議において、欧州連合(EU)は「傲慢(ごうまん)」だったと非難した。
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ロシアの独立系メディアによると、ヤヌコビッチ氏が公の場に姿を見せるのは、ロシアが2022年2月にウクライナ侵攻を開始して以来初めて。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の盟友であるヤヌコビッチ氏は、EUとの関係を強化する連合協定締結準備を凍結すると決定したことをきっかけにウクライナで発生した親EU派の抗議活動を弾圧した後、2014年にロシアに亡命した。
1日に公開されたロシア国営通信社との異例のインタビューで、ヤヌコビッチ氏はEU加盟を目指す交渉におけるEUの行動を「不適切」だと非難した。
ヤヌコビッチ氏はロシア通信(RIA)が公開した動画で、「彼ら(EU)はウクライナの経済状況の複雑さを理解していなかった。率直に言って、彼らは傲慢だった」と述べた。
また、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟について「常に断固反対してきた」として、「内戦に直結する」だろうとの見解も示した。
ロシア国営メディアは、インタビューの収録日時や場所を明らかにしなかった。【翻訳編集】 AFPBB News