2日のNHK連続テレビ小説「あんぱん」では、第23週「ぼくらは無力だけれど」が放送された。
引っ越し準備をする蘭子(河合優実)のところに、八木(妻夫木聡)がやってくる。八木は蘭子の部屋に飾られた豪ちゃん(細田佳央太)の半纏に目をやり、少しの沈黙。その後、雨の降り始めた家の前で相合い傘をしながら、最愛の人を亡くし、止まっていた2人の時間が動き出したようにも見える描写が展開された。
そもそも豪ちゃんが旅立ってから、劇中でどれほどの時間が経過しているのか。のぶ(今田美桜)らが引っ越した際に1967年5月と提示されており、現在の時系列はその少し後とみられる。
5月20日の第8週「めぐりあい わかれゆく」で豪ちゃんの戦死公報が届いたのは、1939年。実に28年の歳月が流れている。蘭子は40代半ばと思われ、豪ちゃんが旅立ってから、すでに人生の半分以上が経過。50代と思われる八木との、2人の関係性の変化が注目される。