11月17日から22日まで、東南アジアのラオスを初の海外公式訪問として滞在された愛子さま(23)は、現地の文化に触れ、日本の国際協力の現場を視察されました。美しい民族衣装を着こなされたそのお姿はラオスの人々に感嘆の声をもって迎えられ、訪問中には思わず笑みがこぼれる一幕もありました。今回の訪問は、日本とラオスの外交関係樹立70周年、そしてJICA(国際協力機構)海外協力隊がラオスなどに初めて派遣されてから60年の節目にあたる重要な機会となりました。
不発弾問題への真摯な姿勢と平和への思い
愛子さまは、11月19日にラオスの不発弾問題について展示する施設「COPEビジターセンター」を訪問されました。JICA専門家の鷺谷大輔氏による説明を真剣な表情で聞かれ、ラオスにおける不発弾の深刻な状況と、その除去に向けた日本政府およびJICAの協力体制について深く理解しようと努められている様子でした。ベトナム戦争時の空爆により、半世紀以上経った今もなお広範囲に不発弾が残るラオスの現状は、愛子さまに強い印象を与えたようです。
鷺谷氏は、「スライドの最後で、戦争が終わっても不発弾のような課題が残るため、すぐに平和になるわけではない、と説明した際の愛子さまの表情や、深くうなずかれるご様子から、平和の尊さについて強いご関心をお持ちだと感じました」と語っています。愛子さまは不発弾処理の難しさや、処理後の残骸の扱いについて具体的な質問をされ、その前向きな姿勢から問題への関心の高さがうかがえました。
鷺谷氏はまた、質問後に愛子さまが「お忙しいところありがとうございました。お気をつけて」と声をかけられたことに触れ、「非常にお優しいというか、他者への気遣いを大切にされる方だな、と強く感じました」と、愛子さまの細やかな心遣いを称賛しました。
ラオスでバイオリン演奏を鑑賞し拍手する愛子さま
武道センター訪問と交流の機会
同日、愛子さまは日本の支援で建設された現地の「武道センター」にも足を運ばれ、ラオス人による柔道、空手、合気道、剣道の「演武」を鑑賞されました。JICA海外協力隊員として現地で柔道を指導する菊地友輝氏によれば、演武後には協力隊員や各競技の選手たちと懇談する時間が設けられ、愛子さまは「ラオスの柔道は盛んですか?」と尋ねられたといいます。菊地氏は「まだまだ発展途上でラオスの柔道人口は200人くらいです」と回答し、愛子さまは熱心に耳を傾けられました。
今回のラオス訪問を通じて、愛子さまは国際社会が直面する課題に対する深い理解と、人々への温かい配慮を示されました。その真摯な姿勢と優しさは、国際親善の場で日本皇室の新たな一面を印象づけるものとなりました。
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