気象庁は2日午後7時、兵庫県において「災害につながるおそれがある猛烈な雨」が降ったとみられるとして、記録的短時間大雨情報を発表しました。特に豊岡市付近では、1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が観測されており、周辺地域では厳重な警戒が必要です。
「記録的短時間大雨情報」とは?その発表基準
「記録的短時間大雨情報」は、気象庁が1時間に80ミリ以上の猛烈な雨を観測または解析し、それが「数年に一度程度しか発生しないような大雨」であると判断した場合に発表されます。この情報は、既に土砂災害や河川の増水、氾濫など、大規模な災害が発生する危険性が非常に高まっていることを意味するため、対象地域では最大限の警戒が求められます。
2日午後7時、兵庫県豊岡市付近に発達した雨雲が集中している様子を示す気象レーダー画像。記録的短時間大雨情報の発表エリアと関連付け。
大雨の気象学的要因と今後の見通し
現在、日本海に停滞する前線に向かって、暖かく湿った空気が継続的に流れ込んでいる状況です。これにより、兵庫県では大気の状態が極めて不安定となり、局地的に積乱雲が急速に発達しています。この大気の不安定な状態は、明日3日(水)の夜遅くにかけて続く見込みです。
引き続き、雷を伴う激しい雨に加え、竜巻などの突風にも注意が必要です。屋外での活動はできるだけ避け、安全な場所で過ごすよう心がけてください。
警戒すべき災害とその対策
今回の記録的な大雨により、以下の災害発生リスクが著しく高まっています。
- 低い土地の浸水: 短時間での大量の雨により、道路や住宅が水に浸かる危険があります。
- 河川の増水や氾濫: 河川の水位が急激に上昇し、堤防を越えて氾濫するおそれがあります。
- 土砂災害: 地盤の緩みが進み、がけ崩れや土石流などが発生する危険があります。特に山間部や傾斜地周辺では、少しでも異変を感じたら直ちに安全な場所に避難してください。
急な豪雨や記録的短時間大雨情報が発表された際に、浸水、土砂災害、河川の氾濫から身を守るための注意喚起と安全対策のイラスト。
住民の皆様は、自治体から発表される避難情報や気象情報を常に確認し、命を守るための行動を最優先に考えてください。非常時には、ためらわず避難所へ移動するか、自宅の安全な場所に垂直避難するなどの対応が必要です。
結論
兵庫県で発表された「記録的短時間大雨情報」は、災害級の危険が迫っていることを示すものです。特に豊岡市付近では猛烈な雨が続いており、浸水、河川の氾濫、土砂災害への厳重な警戒が不可欠です。今後も大気の状態が不安定なため、最新の気象情報に注意し、安全確保に努めてください。
参考資料
- Yahoo!ニュース: 兵庫県豊岡市付近で約100ミリの猛烈な雨 記録的短時間大雨情報(2025年9月2日掲載)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0600807109d976ed82945b3c162298b434b29400