歌手G.NA、7年間の沈黙破り「隠れたのではなく、生き残るために消えた」騒動に言及

韓国の歌手G.NAが、2016年の活動中断以来、約7年ぶりに自身の心境を明かしたことで、芸能界とその周辺で再び注目を集めている。長きにわたる空白期間を経て、彼女はInstagramに長文を投稿し、過去の「売春斡旋疑惑」騒動と、その後の沈黙について語った。

沈黙を破り心境を明かした歌手G.NAのInstagram投稿沈黙を破り心境を明かした歌手G.NAのInstagram投稿

沈黙を破ったG.NAの心境

G.NAは10月2日、自身のInstagramを通じて英語で現在の心境を率直に綴った。「私は数年間、静かに過ごしてきた。韓国の芸能界で働いた経験は、私を大きく変化させた」と振り返り、「最も辛かったのは、事件そのものではなく沈黙だった。私は隠れたのではなく、生き残るために消えた」と、過去の困難な状況と葛藤を吐露した。彼女は続けて、「しかし、私はもう怯えた少女ではない。もはや過去によって定義されることはなく、今何を選択するかによって定義される」と、精神的な成長と変化を強調。古い傷を蒸し返すためではなく、「正直さと愛を持って前進するため」に声を上げたことを表明した。また、長きにわたり自身を信じ続けてくれたファンへの心からの感謝を伝え、沈黙を強いられてきた人々へ「皆さんの物語は終わっていない」とメッセージを送った。

2016年の「売春斡旋疑惑」とその顛末

G.NAは2010年に「消えてあげるわ 元気でね」でデビューし、「Top Girl」「Black & White」などのヒット曲で人気を博した。しかし、2016年に「売春斡旋疑惑」が浮上し、芸能活動を中断せざるを得なくなった。この疑惑は、2015年4月に在米韓国人の実業家から3,500万ウォン(当時約373万円)を受け取り、ロサンゼルスで性的関係を結んだ疑いが持たれたものだ。略式起訴されたG.NAは、2016年3月に200万ウォン(当時約21万円)の罰金刑を受けた。当時、彼女はこの実業家との関係を「恋人関係だった」と主張し、自身の悔しさを訴えていたが、世論の厳しい目に活動再開は困難となっていた。

歌手G.NAの今後の動向

今回のInstagram投稿は、G.NAが長い間抱えてきた心の重荷を公にすることで、自身の物語を再構築しようとする試みと見られる。過去の過ちや困難を乗り越え、自己を再定義しようとする彼女の姿勢は、多くの人々に勇気を与える可能性を秘めている。彼女が今後、どのような形で公の場に姿を現し、活動を再開していくのか、注目が集まる。


参考文献: