「日本は軍事的に敵性国家」韓国・李在明大統領の発言の真意は?日韓関係の行方を左右する“韓国リベラル”の正体


 その結果、急遽行われた大統領選挙で当選したのが、野党「共に民主党」の李在明氏だ。

 少年工から弁護士、そして大統領という苦労人の側面が強調されるが、過去には「日本は敵性国家」など過激な物言いに“韓国のトランプ”とも揶揄されていた李大統領。

 一体、どんな人物なのか? 韓国出身の作家・シンシアリー氏の新著『韓国リベラルの暴走』(扶桑社新書)から抜粋し、今後の日韓関係の行方を占う。

李在明という人物

 詳しいことはこれから少しずつ記しますが、一般的に「左派」とされる李在明大統領はどんな人でしょうか。

 少年時代から工場に通うなど、貧しい成長期を過ごし、法律を勉強して成功し、政治家になり、大統領にまで上り詰めた男。こうして書くと、本当に立派なものです。

 同時に、別の側面を見てみると、各種法律違反でいくつも裁判を受けていて、まだ裁判も終わってないのに大統領になりました。

 大統領選挙に出るのは別に違法ではありませんが、他の国なら、裁判を受けている時点で、すでに大統領選挙に出馬しなさそうなものです。こういうところを見ると、反語的に「立派」です。

 しかし、本書で私が書きたい「彼」の人物像は、そうした彼の波乱の人生を描く感動ストーリーではありません。良い側面も悪い側面も、どこで生まれてどう育ってなど、そんなふうに書くと、それはかなり厚い本になってしまうでしょう。

 ですから、本書のテーマに沿って「彼はどういう人なのか」を考える必要があります。



Source link