【北京聯合ニュース】中国の抗日戦争勝利80年記念の軍事パレードに出席するため訪中している韓国の禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長は4日、前日のパレードの前に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)とあいさつを交わした際の様子について韓国メディアの特派員に語った。禹氏が「お久しぶりです。7年ぶりですね。会えてうれしいです」と述べると、金正恩氏も「はい、うれしいです」と応じたという。
禹氏に同席した韓国与党「共に民主党」の国会議員は、金正恩氏は小さな声で返事をしたと伝えた。
禹氏は、動線によっては金正恩氏と会うのが難しいと思っていたが、握手をしながら会話をすることができたと説明。当時の状況では長話はできなかったと振り返った。
禹氏が金正恩氏と会ったのは今回が2回目。韓国と北朝鮮は2018年4月に軍事境界線がある板門店の韓国側施設「平和の家」で首脳会談を開催。禹氏は当時の与党の院内代表として同地で開催された夕食会に出席し、金正恩氏と面識がある。
禹氏は3日に人民大会堂で開かれた昼食会でロシアのプーチン大統領と交わした会話についても紹介した。
禹氏はプーチン氏から、金正恩氏との会談で何を伝えればいいかを尋ねられ、南北の融和ムードをつくるきっかけとして文化交流から始めるのが良いと伝えてほしいと述べたという。
そのうえで禹氏は韓国南東部・蔚山市にある先史時代の遺跡の岩刻画と北朝鮮の景勝地、金剛山が国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産に登録されることが決まったことと、来年のユネスコ総会が韓国で開かれることに言及。ユネスコ総会の出席者が韓国の遺産も見て、金剛山にも行けることを希望しており、自身も金剛山を経由して北朝鮮東部・元山の大規模リゾート地「元山葛麻海岸観光地区」に行きたいと金正恩氏に伝えてほしいと述べた。
これに対してプーチン氏は「分かった」と答えたという。
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