【ナイロビ共同】コンゴ(旧ザイール)の保健当局は4日、中部カサイ州で疑い例を含む28人がエボラ出血熱に感染し、15人が死亡したと発表した。世界保健機関(WHO)は感染者が増える恐れがあるとして緊急対応チームを現地に派遣し、拡大防止に当たっている。
8月20日に高熱や嘔吐といったエボラ熱の症状を示す患者が入院して感染が発覚した。検体検査で致死率の高い「ザイール株」を検出。WHOは予防薬や検査機器の輸送を進めているが、交通状況が劣悪で時間がかかる可能性がある。
コンゴでは過去にもエボラ熱発生が相次いでおり、2018~20年に東部で流行した際には2200人以上が死亡した。