今市隆二、タクシー運転手との示談成立:被害者が当時の恐怖と心境を告白

三代目J SOUL BROTHERSのボーカル、今市隆二氏(38)が、タクシー運転手への脅迫と暴行の疑いで書類送検され、活動を自粛していましたが、この度、被害者であるタクシー運転手との間で示談が成立したことが28日、明らかになりました。被害者の代理人弁護士がこの事実を公表し、運転手自身も当時の状況と現在の心境を詳細に語っています。この示談成立により、今市氏の今後の芸能活動にも注目が集まっています。

暴行・脅迫事件の概要と示談成立の報告

今市隆二氏は今年4月、タクシー運転手を脅し、暴行した疑いで7月31日に書類送検されていました。この発表を受け、今市氏は8月1日から当面の間、芸能活動の自粛を発表していました。

本日28日、被害者の代理人を務める河西邦剛弁護士と西山晴基弁護士は、「今市隆二氏による暴行、脅迫被疑事件の被害者代理人弁護士として、今市氏と被害者のタクシー乗務員との間で示談が成立したことを公表します」と報告しました。これに伴い、被害者のタクシー運転手もコメントを発表し、今市氏が暴行及び脅迫の事実を認め、反省しているならば、今市氏の芸能活動自粛や休止を求めることはないと表明しました。

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被害者タクシー運転手が語る「恐怖の数十分」

被害者のタクシー運転手は、事件当日を振り返り、今市氏が乗車した直後に有名人であることに気づいたと明かしました。しかし、飲酒によりかなり酔っている状態であったものの、プライベートな客としても安全に目的地へ送り届けることが自身の仕事だと考えていたといいます。

しかし、運転中に突如として耳元のアクリル板を殴られた際の衝撃と恐怖は想像を絶するものだったと告白。「今まで経験したことのない衝撃と恐怖でした」と述べ、特に走行中に前方へ集中している中で突然大きな音が聞こえたことへの驚きと、「もし事故を起こしてしまったらどうしよう」という不安に襲われたことを語りました。運転手にとって、それはまさに「恐怖の数十分」であり、当時の衝撃と恐怖は今も忘れられないといいます。

防犯カメラには淡々と運転する姿が映っていたものの、それは今市氏の行為を受け入れていたわけではなく、「やめてください」と恐怖で言えなかったからだと強調しました。車内で一切反抗や反論をしなかったのは、決して行為を容認したからではなく、恐怖ゆえに言葉が出なかったのだと理解を求めました。さらに、テレビで見ていた今市氏と全く異なる姿に、恐怖だけでなくショックも受けたとも明かしました。このような行為が重大な交通事故につながる危険性があることについて、今市氏が認識を忘れないでほしいと、安全運転を担うプロとしての強い思いを綴っています。

示談成立の背景と今市隆二氏への願い

示談に至った経緯について、運転手は、今市氏から弁護士を通じて当時の認識について率直な共有があり、その後、今市氏が暴行及び脅迫の事実を認めたため、謝罪を受け入れ、示談に応じたと説明しました。運転手は、今市氏が事実を認め、反省し、二度と同じことをしないと誓うのであれば、個人としては、グループメンバーとしても個人としても芸能活動の自粛や休止、あるいは活動制限を求めることは一切ないと語り、今市氏の更生を心から願う姿勢を示しました。

最後に運転手は、事件が報道されてからインターネットやSNSで根拠のない憶測が飛び交うことに苦しさを感じており、そうした行為を控えてほしいと締めくくりました。

結論

三代目J SOUL BROTHERSの今市隆二氏とタクシー運転手の暴行・脅迫事件は、被害者側が示談に応じることで解決の方向へと進みました。被害者の運転手は、今市氏の行為に対する深い恐怖と失望を語りつつも、今市氏の真摯な反省と再発防止への誓いがあれば、活動再開を妨げないという寛容な姿勢を見せました。この示談成立は、今市氏が自身の行動を深く反省し、今後の活動を通じて信頼を取り戻すための重要な一歩となるでしょう。同時に、SNS上での無責任な憶測に対する注意喚起もなされており、事実に基づいた情報共有の重要性が改めて示されました。

参考文献

  • 東スポWEB