シンガー・ソングライターの大黒摩季さん(55歳)が、2025年9月6日未明に最愛の弟・礼騎さんを亡くしたことを、自身のインスタグラムで報告しました。大黒さんは「どうして私から大切な者を奪うのか」と題した長文の投稿で、突然の別れに対する深い悲しみと、弟の懸命な闘病生活について綴っています。
突然の別れ:インスタグラムでの悲痛な報告
大黒摩季さんの弟、礼騎さんは2025年9月6日午前2時31分、ご両親が待つ天国へと旅立ちました。大黒さんはインスタグラムを通じて、この突然の訃報をファンや関係者に伝え、その胸の内を赤裸々に明かしました。「どうして私が代わってやれないのか」という痛切な思いは、弟への深い愛情と喪失感を物語っています。この報告は、多くの人々から悲しみと共感の声を集めています。
シンガーソングライター大黒摩季さん
弟・礼騎さんの闘病と奇跡的な生還
礼騎さんは2021年に「椎骨動脈乖離」を発症し、一度は生死の淵を彷徨いましたが、奇跡的に生還しました。その後は体を大切にし、リハビリにも懸命に取り組み、不死鳥のごとく復活を遂げていました。大黒さんの8月30日札幌hitaruでのライブには家族で訪れ、珍しく満面の笑みでライブを楽しんでいたといいます。翌日には両親のお墓参りを共にし、家族と朗らかに過ごすなど、充実した日々を送っていました。大黒さんは、その姿に安堵していた矢先のことだったと明かしています。
二度目の発症と懸命な延命治療
しかし、9月3日の夕方、礼騎さんは再び脳出血で救急搬送されました。今回は右被殻出血により脳の中心部から出血し、脳幹にまで損傷が及んでいたため、病院に運ばれた時には既に瞳孔反射が見られず、全身の機能も低下していました。それでも、礼騎さんの心臓は「俺は生きたい」と言わんばかりに力強く拍動を続けていたといいます。大黒さんら家族は、二度目の奇跡を信じ、あらゆる延命治療を施し生命維持に努めました。しかし、懸命な願いも虚しく、昨日の未明、礼騎さんの心臓はその力を尽くし、安らかに旅立ちました。幸い、大黒さんとお嫁さん、娘さんたちは、死神と闘う礼騎さんの最期の姿を看取り、どれほど愛しているかを伝えることができたと綴られています。
関係者への感謝と理解を求めるメッセージ
突然の出来事に翻弄され、奇跡を信じていたため、関係者への連絡が遅れたことを大黒さんは詫びています。本来であれば一人ひとりに直接、礼騎さんの素晴らしい奮闘物語を伝えたかったものの、心の余裕がないため、この場での一括報告となることへの理解を求めました。最後に、これまでに礼騎さんへ多大な思いや期待を寄せ、尽力してくださった全ての方々、特に医療関係者へ深く感謝の意を表明し、弟と家族に代わり心よりの深謝を伝えています。
大黒摩季さんのインスタグラム投稿は、多くの人々に感動と共感を呼び、最愛の弟を亡くした深い悲しみが伝わってきます。
参考文献
- 大黒摩季 公式インスタグラム 投稿 (2025年9月7日)
- 報知新聞社 掲載記事 (2025年9月7日)