女優の吉田羊が、先日放送された日本テレビ系「おしゃれクリップ」に出演し、亡き母・亮子さんへの深い思いを明かしました。人々を深く愛し、その人生を捧げた母の温かい記憶と、吉田自身に与えた多大な影響について語られています。
献身的な母の姿と教え
吉田の母、亮子さんは29年間幼稚園教諭を務めました。「母は、人が喜ぶためにすることを当たり前にできる人でした」と吉田は振り返ります。落ち込んでいる人には自らパンやケーキを焼き、お弁当を作って届けたと言います。「お母さん、私たちのある?」と尋ねると、「配り終えて余ったらね」というのが母の口癖だったと語り、その献身的な姿勢を強調しました。
おしゃれクリップで母への思いを語る女優・吉田羊
「人の喜ぶ顔を見たい」という吉田自身の信条は、まさに母から受け継いだものだと明かしました。「実際に母から優しさを受け取った人々が救われ、穏やかな顔になっていくのを目の当たりにしていたので、私もこのような人間でありたいとずっと思っていました」としみじみと述べ、母の深い愛情が自身の人間形成に大きな影響を与えたことを示唆しました。
700人が参列した「一般人」の葬儀
幼稚園を卒業した後も教え子や保護者らとの交流を続けた亮子さんの葬儀には、なんと700人もの人々が参列しました。吉田は「一般人だったにも関わらず、一体、どんな久留米の有力者が亡くなったのかと、葬儀所がざわめいた」と語り、その驚きを表現しました。母がいかに多くの人々と深く関わり、常に「自分に何かしてあげられることはないか」と考えていた人物だったかを証言し、その人柄が多くの人々に慕われていたことを物語っています。
女優の道を後押しした母の言葉
吉田が女優の道を選んだ際も、母は一切反対せず「やると思っていたよ」と温かい言葉をかけたそうです。上京した後も、電話をするたびに「何も聞かずに『辛かったらいつでも帰ってきんしゃい』と声をかけてくれた」と、その深い愛情と精神的な支えに感謝を述べました。また、5人きょうだいの末っ子である吉田ですが、姉の一人が母と同じく小学校教師の道を歩んでいることも明かされました。
吉田羊が語った母・亮子さんの人生は、他者への深い愛情と献身そのものでした。その「人の喜ぶ顔を見たい」という教えは、吉田の活動や人間性に深く影響を与え、尊い価値観として今も心に息づいています。