ルノー前CEO、日産を糾弾 書簡で経営不透明と仏紙


 17日付フランス紙ルモンドは、10月に自動車大手ルノーの最高経営責任者(CEO)を解任されたティエリー・ボロレ氏が解任直前、企業連合相手の日産自動車の取締役会に対し、日産の経営体制の不透明さを糾弾する書簡を送っていたと報じた。

 日産の取締役を兼務していたボロレ氏は10月8日付の書簡で日産の経営に関わる重要な問題について「驚いたことに経営陣からではなく、記事や内部告発で知ることばかりだった」と言及。法務部門の幹部が前会長カルロス・ゴーン被告の社内調査に関して利益相反の可能性があると社内で指摘したことを米紙が9月に報じたことなどに触れた。

 また、ある日産幹部が以前に別の企業で勤務していた際に米証券取引委員会に摘発されたことがあると匿名の告発があったのに、ルノー側に伝えられたのは約2カ月後だったとした。

 ゴーン前会長体制下でルノーのナンバー2だったボロレ氏は10月11日の取締役会でCEOを解任された。(パリ 共同)



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