合併で幹事長間協議へ 立民、国民が党首会談





党首会談を終え握手する国民民主党・玉木雄一郎代表(中央左)と立憲民主党・枝野幸男代表(同右)。左は国民・平野幹事長幹事長、右は立憲・福山幹事長=17日午後、国会内(春名中撮影)

 立憲民主党の枝野幸男、国民民主党の玉木雄一郎両代表は17日、政党合流をめぐり国会内で会談した。玉木氏が合流協議に応じる考えを正式に伝達し、今後、幹事長間で具体的な話し合いを進めることで一致した。結論を「できるだけ速やかに」(枝野氏)得るとしつつ、期限は設けない方針も確認した。

 会談は約30分間で、立民の福山哲郎、国民の平野博文両幹事長も同席した。

 玉木氏は、党内議論の結果を説明し「国民に力合わせの大義を示していかなければいけない。地方組織や地方議員の意見も大切だ」と指摘した。衆参一体▽対等な立場での交渉▽参院での信頼醸成-の「3原則」で話し合いに臨む方針も伝えたとみられる。

 枝野氏は会談後、記者団に「さまざまなことについて両幹事長で早急に話し合いを始め、積み重ねていくことで合意した」と述べた。しかし、協議事項や進め方については具体的な言及は避けた。

 玉木氏は「論点は多岐にわたるので、真摯に話し合いを重ねていくことが大事だ」と語った。ただ、玉木氏は「厳しい交渉になる。それぞれの理念や政策があり、いかに結集させていくかは簡単ではない」とも指摘。党名や人事、合併の形式などをめぐり、協議は曲折が予想される。

 特に参院では、7月参院選を戦った遺恨が残る。先の臨時国会で統一会派を組んだが溝は埋まらず「一緒にやるのが無理だと分かったことが成果だ」(国民中堅)との声も漏れる。

 一方、国民の衆院側では「対等な立場の協議は対等な合流とは違う」(中堅)として、立民に大きく譲歩してでも合流を急ぐべきだとの声が選挙に弱い中堅・若手に強い。

 国民は分裂含みの状況で交渉に臨むことになる。



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