北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向けて、愛媛拉致議連や救う会愛媛などは松山市中心部で14日、啓発パレードを行った。北朝鮮人権侵害問題啓発週間(10~16日)に合わせて毎年実施している。
伊予鉄松山市駅前に集合した一行は「必ず取り戻す! 決してあきらめないぞ」「誘拐した人を返すのに 返す条件は要らない」「国民の声、家族の声だ そして怒りの声だ!」とシュプレヒコールを上げながら銀天街から大街道へとアーケード街を行進した。
出発前、救う会愛媛の藤岡敬二会長は「私たちは怒りの声を政府に、北朝鮮に届けるよりほかにない。ワンチームで声を張り上げよう」とあいさつ。拉致議連の森高康行会長は「私たちはあきらめていないことを証明しよう」と呼びかけた。
伊予市出身の特定失踪者、大政由美さん(52)=失踪時(23)=の母、悦子さん(78)は「来年こそはと祈ってここに来ました。声が届きますように」と話した。