フジテレビ「プロ野球珍プレー好プレー大賞」 中居正広氏不在の背景と新“珍バサダー”藤原丈一郎の役割

年末の風物詩として親しまれるフジテレビの特別番組『プロ野球珍プレー好プレー大賞』が、今年も12月4日に放送されることが発表されました。今年の番組では、福岡ソフトバンクホークスが阪神タイガースとの激戦を制し、5年ぶり12度目の日本一に輝いた日本プロ野球のハイライトに加え、大谷翔平選手、山本由伸選手、佐々木朗希選手が所属するロサンゼルス・ドジャースがワールドシリーズを連覇したメジャーリーグの名場面も一挙に公開されます。番組を盛り上げる“珍バサダー”には、ナレーションでお馴染みのアンタッチャブル(山崎弘也、柴田英嗣)と、オリックス・バファローズファンとして知られるなにわ男子の藤原丈一郎氏が起用されています。

司会を務めていた頃の中居正広氏の姿司会を務めていた頃の中居正広氏の姿

かつての「中居正広の」冠番組に変化

『プロ野球珍プレー好プレー大賞』は、2015年から昨年まで、中居正広氏(53)の冠番組として放送されてきました。昨年12月4日に放送された番組の正式タイトルも「中居正広のプロ野球珍プレー好プレー大賞2024 ドジャース祝世界一&横浜祝下克上!快挙にもほどがあるSP」でした。しかし、昨年12月に女性とのトラブルが報じられた後、中居氏は今年1月23日に芸能界からの引退を発表。その引退から約300日が経過し、今年の番組タイトルからは「中居正広の」という5文字が消えることになりました。また、今年3月22日に放送された、みのもんた氏(享年80)を追悼する特別番組『みのもんたさん、ありがとう! 元祖スポーツ珍プレー好プレー大賞昭和100年SP』においても、中居氏の出演はありませんでした。

ファンからの惜しむ声と期待

この番組の司会交代に対して、SNSプラットフォーム「X」では視聴者から多くの声が寄せられています。「珍プレー好プレー、中居くんの司会でまた観たいなぁ…」といった惜しむ声や、「珍プレー好プレーも誰が司会するのかな」「中居正広の珍プレー好プレーってどうなるの???」といった、今後の番組の行方に対する関心が示されています。 中居氏はかつて「日本一のMC」と称されるほどの司会進行能力を持っており、『プロ野球珍プレー好プレー』でもその手腕を存分に発揮していました。このため、藤原丈一郎氏の起用が中居氏の「代わり」として司会進行を務める役割ではないと見る向きが強いです。

新“珍バサダー”なにわ男子・藤原丈一郎の起用理由

なにわ男子・藤原丈一郎氏が今回「珍バサダー」として起用された背景には、彼が熱心なオリックス・バファローズファンであり、中居氏と同様に野球を心から愛しているという共通点があります。さらに、中居氏と同じ旧ジャニーズ事務所出身であり、その華やかな存在感が番組に彩りを与えるという点も考慮されたと推測されます。実際、中居氏が病気療養で不在だった2022年の『プロ野球珍プレー好プレー』にも藤原氏は出演しており、その際の実績も今回の起用につながったと考えられます。彼の役割は、司会進行というよりも、純粋な野球愛と明るいキャラクターで番組を盛り上げる「珍バサダー」としての貢献が期待されています。

年末恒例の『プロ野球珍プレー好プレー大賞』は、長年番組を牽引してきた中居正広氏の引退という大きな変化を迎え、新たな局面に入ります。なにわ男子・藤原丈一郎氏を「珍バサダー」として迎えることで、番組には新鮮な風が吹き込み、これまでのファンだけでなく、新しい視聴者層にも魅力的な内容となることが期待されます。今年のプロ野球とメジャーリーグの記憶に残る名場面と共に、新体制での番組がどのような化学反応を見せるのか、注目が集まります。