23日午前1時40分ごろ、東京都東村山市秋津町の男性から「近くに住んでいる母親が、『テープでぐるぐる巻きにされ、自力でほどいてきた』と話している」と110番通報があった。警視庁東村山署によると、男性の父親(84)と母親(83)が2人で住む同市秋津町の民家に2人組の男が押し入り、現金約460万円を強奪。父親らを粘着テープなどで縛って逃げたとみられ、父親らは腕などに軽傷を負った。
1週間ほど前には同署員を名乗る男から父親宅に資産状況を確認する「アポ電」があり、同署が強盗致傷事件として捜査している。
同署によると、父親はパチンコ景品交換所の運営会社を経営。23日午前1時15分ごろ、父親らが民家1階の寝室で就寝の準備をしていたところ、男2人が寝室のベランダ窓のガラスを破って解錠し室内に侵入。カッターナイフのようなものを突きつけ、「金を出せ」などと脅してきたという。
現金は寝室のベッドの下と居間に保管しており、母親が男らに告げた。男らは現金を奪った後、父親らの手足を粘着テープやビニールひものようなもので縛って逃げた。1人は20代くらいで身長約170センチ、茶髪に白いマスクを着用。もう1人も白いマスクをつけていたという。
現場は、西武線所沢駅から南に約1・5キロの閑静な住宅街。