一般社団法人ベンチャー型事業承継(東京都千代田区)は24日までに、中小企業の若手後継者に関するシンクタンク「アトツギ総研」を設立した。先代経営者や古参従業員との関係、資金調達など、事業を引き継ぐ若手経営者特有の課題の解決を後押しする。
昨年6月に発足したベンチャー型事業承継では、30代前半以下の若手経営者を対象にしたオンラインサロンの運営や教育プログラムの提供などを手がけてきた。アトツギ総研では若手経営者の悩みや意見などをデータとして分析し、調査リポートとしてまとめる。必要に応じて、行政や自治体、金融機関などに政策提言も行う。
現役の経営者に関する調査リポートは多いが、承継を考える若い経営者に焦点を当てたリポートはほとんど存在していないという。
アトツギ総研の顧問には、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄教授が就いた。