安倍晋三首相は27日、アフガニスタンで殺害された医師、中村哲さんの遺族らと官邸で面会、中村さんへの旭日小綬章を手渡し、首相からの感謝状も授与した。日本とアフガンの懸け橋として活躍したことに謝意を伝え、功績をたたえた。
感謝状は「アフガンの国民に対し、長年にわたり輝かしい業績を上げ、友好親善の促進に多大な貢献をした」と称賛。貧困層への医療活動に従事し、用水路を建設して緑化に取り組んだ生前をしのんだ。
授与式後、妻尚子さんは記者団に「無念だが、これから先もアフガンで緑の大地が広がることを願っている」と語った。授与式にはアフガンのバシール・モハバット駐日大使や、中村さんが現地代表を務めた福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の村上優会長らも立ち会った。