潜水艇タイタンの「破裂音」か。事故当時のサポート船内映像に“謎の音”が記録されていた


【動画】タイタンの“破裂音”

公開されたのは、事故が起きた2023年6月18日に、海上から遠隔でタイタンをサポートしていた船「ポーラー・プリンス号」内で撮影された映像だ。タイタンを運行していたオーシャンゲート社の創業者ストックトン・ラッシュさんの妻ウェンディさんを含むコミュニケーション・追跡チームの3人が、パソコン画面などを確認している様子が映っている。

オーシャンゲート・エクスペディションズの潜水艇何かがぶつかったような音が鳴り、ウェンディさんが2人の方を振り返り、「何の音?」と尋ねている。ウェンディさんがその後、トランシーバーなどでおもりの投下に関するやりとりをしている様子が確認できる。

アメリカ沿岸警備隊は、確認された音について「タイタンの“破裂音“が海面に到達したものだと考えられており、その後に交信や追跡が途絶えたことと関連性がある」と説明している。

CNNによると、タイタンはこの時点で、水深3300メートルの位置に到達。タイタニック号の探索で、海底に向けて潜り始めておよそ90分後だったという。

調査会のこれまでの調べで、タイタンとの交信が途絶える6秒前、「おもりを2つ投下した」という最後のメッセージが送られていたことが確認されているという。

映像では“破裂音”の後に「おもりを2つ投下した」というやりとりをしているように見える。しかし実際は、メッセージはタイタンが破壊される前に送信されており、水中でのコミュニケーションで遅延が生じた可能性があると考えられている。

タイタンの事故は2023年6月に発生。北大西洋の海底に沈むタイタニックの見学ツアー中に、艇体が水圧で破壊されたとみられており、乗っていた5人が死亡した。



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