イラン「国際法違反だ」と反発 米は52カ所を攻撃目標に設定

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5日、イラン南西部アフワズで「コッズ部隊」のソレイマニ司令官らのひつぎの周りで、葬送に集まった人たち(Alireza Mohammadi/ISNA提供、AP)

5日、イラン南西部アフワズで「コッズ部隊」のソレイマニ司令官らのひつぎの周りで、葬送に集まった人たち(Alireza Mohammadi/ISNA提供、AP)

 【ワシントン=黒瀬悦成、ベイルート=佐藤貴生】トランプ米大統領は4日、イランが米軍による革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官殺害の報復として米国民や米施設を攻撃した場合に備え、イランの重要施設など52カ所を攻撃目標に設定したとツイッターで明らかにした。「迅速に甚大な打撃」を与える態勢を整えたと強調し、牽制(けんせい)した。イラン外務省は5日、トランプ氏の発言内容を「国際法違反だ」などと批判し、反発している。

 トランプ氏は「イランは、米国民を死傷させ、多数の人々を殺害したテロリストの親玉(であるソレイマニ司令官)が殺されたことへの仕返しに、特定の米施設を攻撃すると厚かましくも言い放っている」と非難。「これ以上、米国を脅すな」と警告した。攻撃目標を52カ所にした理由は、イランの首都テヘランで1979年に起きた米大使館人質事件で人質になった人数に合わせたとしている。

 ロイター通信によると、トランプ氏の発言に先立ち、革命防衛隊のアブハムゼ幹部は、米国への報復として中東にある35カ所の米関連施設やホルムズ海峡を航行する船舶などを攻撃目標にすると表明していた。

 5日には革命防衛隊のデフガン司令官が米CNNテレビの取材で、米国への報復について「軍事施設に対する軍事的な対応になる」と明言した。

 米軍が3日にソレイマニ司令官を殺害して以降、中東地域では緊張が高まっている。イラクの首都バグダッドにある旧米軍管理区域(グリーンゾーン)の米国大使館近くでは4日、ロケット弾1発が撃ち込まれた。米軍が駐留するイラク軍基地などにもロケット弾数発が発射された。

 イランの支援を受けるイラクのイスラム教シーア派武装組織「神の党旅団(カタイブ・ヒズボラ)」は4日、イラクの治安部隊に対し、5日夜以降は同国で米軍が駐留する基地の1キロ以内に近づかないよう警告した。同組織の創設者はソレイマニ司令官とともに米軍に殺害されていて、報復攻撃が懸念されている。

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