元年M&A件数、過去最高 ベンチャー投資活発に


 日本企業が関連する令和元年の企業の合併・買収(M&A)の件数は前年比6・2%増の4088件と、3年連続で過去最高を更新したことが6日、分かった。大手企業が独自技術を持つベンチャー企業買収を活発化させた。後継者難に悩む中小企業に対する事業承継型の買収も増加した。M&A助言会社のレコフ(東京)が企業の発表時点の内容を集計した。

 ベンチャー企業を対象にしたM&Aは1375件と全体の3割超を占めた。

 M&Aを1件当たりの金額で見ると、首位はアサヒグループホールディングスによる、オーストラリアのビール最大手「カールトン&ユナイテッドブリュワリーズ」の買収で、買収額は約1兆2千億円に達した。ヤフーの親会社ZホールディングスとLINE(ライン)の経営統合なども上位に顔を並べた。

 M&Aの総額は38・5%減の18兆295億円だった。前年の平成30年は武田薬品工業による欧州医薬品大手の買収などがあり、大幅に減少した。



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