関空の発着枠拡大、神戸国際化…関経連会長、3空港懇で合意目指す


 関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)は7日、関西国際、大阪(伊丹)、神戸の3空港のあり方を議論する「関西3空港懇談会」を今春に開催し、関空の発着回数引き上げや神戸空港の国際化などを議論する方針を明らかにした。松本氏は3空港懇の座長を務めており、今回の会合で一定の合意を目指したいとしている。

 松本氏は大阪市内で開いた記者会見で、2025年大阪・関西万博開催などで訪日外国人客(インバウンド)のさらなる増加が見込まれる現状を踏まえ、発着回数の規制緩和について「早急に結論を出す必要がある」と強調した。

 関空の発着回数は、2期島建設時の環境アセスメントで年間23万回までと規定されている。ただインバウンドの増加に伴い発着回数も年々増加し、平成30年度には約19万回となっており、近い将来に23万回へ到達することが確実視されている。

 神戸空港への国際線就航は、一昨年の台風21号の被害で関空が一時閉鎖されたことを受け、関空の国際便を近隣空港へ振り分ける必要があるとの認識が広がって議論が本格化した。

 3空港懇は関経連と3空港の周辺自治体、国などがメンバーとなり、3空港の運営方法や規制について合意を図ってきた。神戸空港をめぐっては昨年5月の会合で、運用時間の延長と発着枠の拡大が合意された。



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