相模原殺傷、8日に初公判 被害女性の母が名前公表「生きた証し 美帆の名を覚えて」

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津久井やまゆり園に設置された献花台で手を合わせる地元住民ら=2019年11月26日、相模原市緑区

津久井やまゆり園に設置された献花台で手を合わせる地元住民ら=2019年11月26日、相模原市緑区

 「美帆は一生懸命生きていました。その証しを残したいと思います。美帆の名を覚えていてほしいです」。相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」の殺傷事件で犠牲になった19人の1人、19歳の女性の母親が報道各社に手記を寄せ、名前を公表した。「会いたくて会いたくて仕方ありません」と心境をつづった。殺人罪などに問われた元職員、植松聖(さとし)被告(29)の裁判員裁判初公判が8日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で開かれる。

かわいい自慢の娘

 母親によると、美帆さんは人の心をつかむのが上手な性格。自閉症で言葉はなかったが、仲良くなりたい人の隣にすっと近づき、以前から知り合いのように接した。そうして周囲の人から自然と優しさを引き出したという。「笑顔がすてきで、かわいくてしかたない自慢の娘でした」

 電車が好きで、絵本に描かれた車両を指しては名前を言うようせがんだ。人気グループ「いきものがかり」の曲が流れると、リビングの決まった場所で踊った。中学の途中から園とは別の児童寮に入所。最初は一時帰宅後に寮に戻っても「家にいる」と車から降りなかったが、2年ほどたつとリュックを背負って戻るようになった。

 月に1回会いに行くと、庭でおやつを食べ、母が歌うアニメソングや童謡をずっと聴いていた。泣くことも、母の後を追うこともなく、戻る後ろ姿を見て「ずいぶん大人になったな」と感じた。

 「私がいなくなっても寮でこんなふうに生きていくのだなと思っていました。人と仲良くなるのが上手で、人に頼ることも上手でしたので、職員さんたちに見守られながら生きていくのだなと思っていました」

 最後に会ったのは事件の2日前。入園して4カ月だった。成人を控え、髪があと少し伸びたら晴れ着で一緒に写真を撮ろうと楽しみにしていた。

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