増田新社長「足元固め、社員に勇気与えたい」 一問一答



記者会見に臨む(左から)日本郵便の衣川和秀社長、日本郵政の増田寛也社長、かんぽ生命の千田哲也社長=9日午後、東京都千代田区(萩原悠久人撮影)

 日本郵政の増田寛也新社長の就任会見での主なやりとりは次の通り。

 --再発防止策は

 「昨年の特別調査委員会の報告書を受けた再発防止策は必ず実施するが、マイナスをゼロにするのが大部分。プラスに転換する再発防止策を整えて、着実に実行していく」

 --自身の役割は

 「私に与えられているミッションはマイナスをどうゼロに戻すか。思いはいろいろあるが、足元を固めることに専念したい」

 --(業務停止期間の)3カ月で企業風土を変えるのは難しい

 「一歩一歩、長い年月がかかる。具体的に、一つ一つやれる形のものを示して、通報の窓口を作って、すぐに取締役会で議論する。従来とは別系統で情報を上げる」

 --一度は固辞した社長職を引き受けた心境は

 「40万人の先頭に立って、正々堂々と社員に勇気を与えていく」

 --不正販売の根本原因をどう考えるか

 「ノルマ優先体質やチェックの不十分など、さまざまな分析を受けた。法令違反をしてまでもやってしまおうと思った一番の原因は何なのか、まだつかめていない。そこを変えるまで突き詰めて考えなおしていかないといけない」

 --成長戦略をどう描く

 「最大の危機的状況では、投資家も市場も『まず足元を見ろ』という声が多数と思うのでまずは回復策をみていただきたい」



Source link