東京・国立映画アーカイブで19日まで、カンヌ国際映画祭最高賞「パルム・ドール」を獲得した「殯(もがり)の森」で知られる河瀬直美監督の作品を集め、上映している。これだけ大規模な特集上映は国内初という。
河瀬監督は、徹底した自我の探究や、日本の風土、自然、文化をとらえた作品で国際的に高い評価を受けている。今夏開催される東京五輪の公式映画監督も務める。
初めて8ミリカメラで撮った習作から、長編第1作にしてカンヌ国際映画祭のカメラドール(新人監督賞)を受賞した「萌の朱雀」、最新作「Vision」まで、軌跡をたどる。
また樹木希林の最後の主演作となった「あん」も上映。「万華鏡」(10日)や「2つ目の窓」(18日)、「殯の森」(19日)などの作品の上映後、河瀬監督をゲストに迎えトークイベントも開催される。
会場は長瀬記念ホールOZU(2階)。料金は一般520円、高校・大学生・シニア(65歳以上)310円。問い合わせはハローダイヤル、03・5777・8600。