アメ車の逆襲?! 「コルベット」に右ハンドル導入へ GM、国内初公開



国内初公開された「シボレー コルベット」。日本ではコルベットで初となる右ハンドル車が導入される=10日、千葉市
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 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の日本法人、ゼネラルモーターズ・ジャパンは10日、スポーツカー「シボレー コルベット」の新型車を国内で初めて公開した。来年春に納車を始める。この日、公開されたのは左ハンドル車だが、日本ではコルベットで初めて右ハンドル車を導入する。ドイツなどの欧州車に比べて日本での存在感が低い米国車の巻き返しにつながるか-。

 10日に千葉市の幕張メッセで開幕した、カスタム車などの展示会「東京オートサロン」で公開された。ゼネラルモーターズ・ジャパンの若松格社長は、「コルベットは、GMの革新を体現してきた。単なる移動の手段ではなく、移動する間に人生が変わるかもしれないという期待を持っていただける車だ」と強調した。

 最大の特徴は前輪と後輪との間にエンジンを配置する「ミッドシップ」を採用したこと。一般的にミッドシップは室内空間が犠牲になる一方、エンジンが重心に近い場所にあることで、運動性能に優れる。


国内初公開された「シボレー コルベット」。日本ではコルベットで初となる右ハンドル車が導入される=10日、千葉市
国内初公開された「シボレー コルベット」。日本ではコルベットで初となる右ハンドル車が導入される=10日、千葉市
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 駆動系は6・2リットル8気筒エンジンと、8速デュアルクラッチトランスミッション(変速機)を組み合わせた。予定小売価格は1180万~1400万円で、7月に正式な価格が決まるという。

 コルベットは1953年に登場した米国を代表するスポーツカー。8代目となる新型車は、米国では昨年7月に発表され、今年2月にも納車が始まる。日本では10日に予約の受け付けを始め、7月に正式な受注を開始する予定だ。

 日本自動車輸入組合によると、昨年の欧州車の国内販売台数が約28万3千台だったのに対し、米国車は約1万6千台にとどまっている。ただ、前年比の伸び率でみると、「ジープ」ブランド車が牽引(けんいん)した結果、約14%増という力強さだった。ゼネラルモーターズ・ジャパンの若松氏は、「以前から導入したかった右ハンドルのコルベットがようやく実現する。今年は多くの新型車を投入する予定で、アグレッシブな1年にしたい」と述べた。


国内初公開された新型「シボレー コルベット」の後部
国内初公開された新型「シボレー コルベット」の後部
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 10日に関係者向けに公開された東京オートサロンは11、12の両日、一般公開される。当日券は大人2500円、中学・高校生が1800円。


国内初公開された「シボレー コルベット」。日本ではコルベットで初となる右ハンドル車が導入される=10日、千葉市
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