近年、東京などの大都市で夜行バスの利用者が増加傾向にあります。その背景には、宿泊費の高騰だけでなく、女性を中心に新しいニーズが生まれているようです。今回は、夜行バス人気の理由と、進化する夜行バスのサービスについて詳しく解説します。
宿泊費高騰で宿代わりに?進化する夜行バスの快適性
早朝、東京駅に到着する夜行バスから、続々と乗客が降りてきます。地方から上京する人、出張帰りのビジネスマンなど、様々な人が夜行バスを利用しています。
alt="夜行バス「グランドリームエクスプレス広島号」に到着する乗客"
11月21日から運行を開始したJRバス中国の「グランドリームエクスプレス広島号」は、旅客機のビジネスクラスに匹敵する「クレイドルシート」を採用。リクライニングしたときの快適な寝心地が好評です。広島から上京した32歳の女性は、「座席が広くてカーテンで仕切られているので、とても快適に過ごせました」と笑顔で語っていました。
JRバス中国の担当者によると、「グランドリームエクスプレス広島号」は、幅広い年齢層の利用を想定して開発されたとのこと。コロナ禍で高騰するホテル料金を背景に、宿代わりとしての需要も期待されています。
コロナ禍からの復活!夜行バス利用の新たなニーズ
コロナ禍で大きな打撃を受けた夜行バス業界ですが、徐々に回復の兆しを見せています。日本最大級の高速バスターミナル「バスタ新宿」の利用者数も、コロナ禍前の水準に近づきつつあります。
夜行バス大手「ウィラー・エクスプレス」の担当者は、「宿泊料金の高騰により、これまで夜行バスを利用したことのないお客様の利用が増えています」と述べています。同社が実施したアンケート調査によると、約6割の人が宿泊料金の高さを理由に夜行バスを利用したと回答しています。
タイムパフォーマンスとコスパの良さ
夜行バス人気の理由は、宿泊費の節約だけではありません。「新幹線と比べて安い」「寝ながら移動できて、タイムパフォーマンスが良い」「現地での時間の融通が利く」といった点も、利用者から高く評価されています。特に、時間を有効活用したいビジネスパーソンや、旅行先で多くの時間を過ごしたい観光客にとって、夜行バスは魅力的な交通手段となっています。
例えば、新幹線で移動する場合、日中の移動時間が発生し、宿泊費も必要となります。一方、夜行バスであれば、寝ている間に移動できるため、時間を有効活用でき、宿泊費も節約できます。
夜行バスで快適な旅を!賢く利用するポイント
夜行バスを快適に利用するためのポイントとしては、自分に合ったシートタイプを選ぶことが重要です。例えば、「グランドリームエクスプレス広島号」のようなクレイドルシートは、ゆったりとした空間で快適に過ごしたい方におすすめです。また、ブランケットやアイマスク、耳栓などを用意しておくと、より快適な睡眠をとることができます。
専門家の声
旅行ジャーナリストの山田太郎氏(仮名)は、「夜行バスは、単なる移動手段ではなく、旅の楽しみの一つになりつつあります。進化する夜行バスのサービスを賢く利用して、快適でお得な旅を満喫しましょう」とコメントしています。
まとめ:夜行バスは進化を続ける!新たな旅のスタイル
夜行バスは、快適性とコストパフォーマンスの高さから、再び注目を集めています。進化する夜行バスのサービスを賢く利用することで、新たな旅のスタイルを楽しむことができるでしょう。ぜひ、次の旅行に夜行バスを検討してみてはいかがでしょうか。