会社法違反(特別背任)などの罪で起訴され、保釈中の日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)が、中東レバノンに逃亡した事件は、年をまたいで日本の刑事司法を揺るがしました。
「法律や制度に不備があったことは明白。無断出国は日本への挑発、挑戦だ」(メール)▽「日本の危機管理意識、能力の低さを象徴している。保釈の問題での教訓が全く生かされておらず、お粗末としか言いようがない」(男性メール)▽「逃げた本人からは日本の司法制度を誹謗(ひぼう)する声明が出されたが、関係当局からの反論が一切ない」(メール)▽「プライベートジェット(PJ)で離陸し、機内で祝杯をあげた姿が目に浮かぶ。楽器箱で密出国…。赤恥の小説・映画化は間違いなし」(60代男性)
ゴーン被告の逃走経路やPJによる出国に盲点があったことなど、その後の取材で明らかになりました。
「関西国際空港でエックス線検査を受けていないことが分かった。日本の出入国、保安検査態勢の甘さが露呈した」(大阪市男性)▽「PJの保安チェックの甘さを初めて知って青ざめた。機内に爆弾の持ち込みもできる…。早急な法整備が必要です」(59歳男性)▽「税関は何をしていたのか。PJのお金持ちは(荷物)フリーパスなの? ゴーン被告が密輸をしていた可能性も疑うべきだ」(岡山県男性)▽「地裁や弁護士の責任は? 日本の刑事司法の問題点の検証と責任の追及をしてほしい」(練馬区男性)▽「国際テロリストには簡単に日本の出入ができることを証明した。この事件は戦後日本国家における根幹の欠陥を露呈している」(メール)(読者サービス担当)