警察庁の栗生俊一長官(61)と警視庁の三浦正充警視総監(60)が勇退し、新長官に松本光弘次長(58)、新総監に斉藤実副総監(58)を起用する人事が14日の閣議で了承された。発令はいずれも17日付。
松本氏は神奈川県出身。昭和58年に警察庁に入庁。東日本大震災当時に福島県警本部長を務め、人命救助や復興に尽力した。警備局長、官房長などを歴任し平成30年9月から次長。公安畑での勤務が長く国際テロ対策に通じ、就任後は夏に迫った東京五輪・パラリンピックの警備や高齢運転者の事故対策が課題となる。
斉藤氏は東京都出身。60年に警察庁に入り、官房総括審議官、神奈川県警本部長などを経て30年7月から副総監。大規模警備の実務経験が豊富で、松本氏とともに五輪本番に備えた人事となった。