ムニューシン米財務長官は14日、中国との貿易協議の「第2段階」での合意まで、計3700億ドル(約41兆円)の対中制裁関税を維持する意向を表明した。ロイター通信が伝えた。米政権は中国に「第1段階」合意の内容を順守させるための強制力として制裁関税を使う姿勢を示してきた。
トランプ米大統領は、産業補助金見直しなどが対象になる第2段階の交渉を第1段階の署名後に「すぐに始める」と述べているが、第2段階の合意は11月の大統領選後になる可能性があるとの見方を示している。
米国は中国からの輸入品に対し、第1弾から第4弾まで制裁関税を順次発動してきた。15日に予定する「第1段階」の貿易合意の署名後に、第4弾1200億ドル分への追加関税率を半減する見通しだ。(ワシントン 共同)