米調査会社のアップアニーは16日、2019年のスマートフォンアプリのダウンロード件数が全世界で前年比6%増の2040億件に上り、過去最高を記録したと発表した。インドネシアやインドなどの新興国が牽引(けんいん)した。
日本では、大型還元キャンペーンを繰り返したソフトバンクグループ傘下のスマホ決済アプリ「ペイペイ」がゲーム以外の分野で1位だった。ゲームでは任天堂の「マリオカートツアー」が首位だった。
アップルやグーグルなどのアプリストアを通じた消費者の支出額は世界で1200億ドル(約13兆円)と16年に比べ、2・1倍に伸びた。日本市場は中国、米国に次ぐ3位だった。
支出額全体のうちゲームが約7割を占めたが、動画配信のネットフリックスや、音楽配信のスポティファイなど定額制アプリも伸びた。業界関係者は「アプリで消費することに抵抗感がなくなっている」と分析した。