基礎的収支、黒字化目標の令和7年度は3・6兆円の赤字

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東京都千代田区・丸の内のオフィス街のビル群=本社チャーターヘリから(宮崎瑞穂撮影)

東京都千代田区・丸の内のオフィス街のビル群=本社チャーターヘリから(宮崎瑞穂撮影)

 内閣府は17日、政府の経済財政諮問会議で最新の中長期の財政試算を示した。財政の健全性を図る国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)は、高い経済成長率が続く楽観的なケースで、今後の歳出改革を織り込まない姿として、政府が黒字化実現を目指す令和7年度に3兆6千億円の赤字になるとした。海外経済の減速を背景に税収をこれまでより低めに見積もるなどしたため。目標とする7年度のPB黒字化は困難さを増している。

 内閣府は1月と7月の年2回、中長期の財政試算を作っている。PBは、社会保障や公共事業などの政策的経費を税収などでどれだけ賄えているかを示す。高成長ケースは、技術革新の指標の上昇率が大きく高まるなど順調に政策効果が発揮すると見込む場合だ。

 昨年7月に示した前回試算は、高成長ケースで7年度に2兆3千億円の赤字としていたが、今回はそれよりも赤字額が1兆3千億円拡大。黒字化の時期は前回試算と同じ9年度になるとしたが、9年度の黒字額は3千億円と前回試算の1兆6千億円から大きく減る。

 2年度の国の税収見積もりは、前回試算では65兆6千億円としていたが、昨年12月に閣議決定した2年度予算案では63兆5130億円と2兆円余り減った。

 内閣府は高成長ケースのほか、経済成長の「実力」とされる潜在成長率に沿って経済成長率が名目1%台前半程度、実質1%程度で推移すると想定したケースでも試算。この場合、PBは試算の最終年度の11年度でも8兆円の赤字が残る。

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