サントリーワインインターナショナルは21日、720ミリリットルのワイン用ペットボトルについて、今夏から、リサイクル回収で集めたペットボトルを原料にした「再生PET樹脂」製へと順次切り替えると発表した。サントリーグループで昨年策定した「プラスチック対策基本方針」に基づく措置で、昨年の販売実績によれば対象となるペットボトル入りワインは約1300万本に達する見込み。
同社は国産ワインの「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」や「デリカメゾン」など4ブランド21品目で720ミリリットルペットボトルを採用。瓶と同等の酸素遮断性を持つよう、特殊加工を施している。瓶に比べて軽いため、輸送時の二酸化炭素排出量の削減もできるほか、消費者が持ち運びしやすいメリットもある。
今回の取り組みでは、化石原料で製造したPET樹脂を使わず、ペットボトルから生成した再生PET樹脂を原料にする。従来のペットボトルと比べ、若干、青みがかかっているのが特徴だが、製品保持には影響がないという。