視聴率好発進の大河「麒麟がくる」 高評価7割 「大塚」さん登場に歓喜 AIでSNS解析



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 初回放送(19日)の平均世帯視聴率が関西地区で19・3%(総合テレビ、ビデオリサーチ調べ)と好発進を切ったNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」。産経新聞がAI(人工知能)を使いSNSの投稿を解析したところ、高評価は7割に上った。高評価の投稿を読むと従来のファン層に加え、アニメや洋画ファンにおなじみの“声の主”の登場に歓喜の声も多い。高視聴率の背景には大河ファンにとどまらない幅広い視聴者層を取り込んだことがありそうだ。

 解析は総合テレビ(午後8時~)に先行して放送されたBSプレミアムの開始時間(午後5時半)から翌20日午前0時にツイッターに発信された「麒麟がくる」を含むツイート約2万件を基にした。米グーグルが公開しているAIを使って投稿文を解析・点数化した上で、「高評価」「中立」「低評価」の3つに分類した。

 69・7%に達した「高評価」のツイートを見ると、戦国武将の群像劇を「面白い」と評価する声は多く、大河における戦国時代人気の高さがうかがえる。

 また、主人公の幼少期から始まることも多かった過去の大河とは違い、最初から「大人の明智光秀」である構成への反応も良い。オープニング映像の「かっこよさ」に期待感を抱いたといった反応や、長谷川博己さん演じる明智光秀が燃える家屋に飛び込み子供を助け出すシーンには、消防士の活躍や苦悩を描いたアメリカの映画「バックドラフト」を重ねた人もいる。

 主要キャストの名前でツイートを集計してみると、主演の「長谷川(博己)」を含むツイートより多かったのが「大塚」。堺の武器商人として登場した大塚明夫さんのことだ。多くのアニメ作品で吹き替えを担当した声優で、洋画の日本語吹き替え版でニコラス・ケイジ氏やスティーブン・セガール氏らの「声」の主。おなじみの「いい声」の本人登場を楽しみにしていた視聴者も多い。

(次ページ)音楽も好評、ただし「低評価」だった面が…



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