イラクのサレハ大統領は22日、駐留米軍の撤収をめぐりスイスのダボスでトランプ米大統領と協議した。イラク大統領府によると、外国軍部隊の駐留縮小や、イラクの主権尊重の重要性などについて話し合った。
ロイター通信によると、トランプ氏は協議に先立ち、「私たちは多くの異なる事柄について話しているが、イラクの人々は私たちが行っていることに好意を持っている」と述べ、駐留米軍はイラクで評価されているとの見方を示した。
米軍がイラクの首都バグダッドでイラン革命防衛隊の精鋭部隊の司令官を殺害したのを受け、イラク国会は5日、外国軍部隊の撤収を求める決議を採択。イランと同じイスラム教シーア派の国会議員が賛成する一方、スンニ派や少数民族クルド人の議員は投票を見送ったとされ、米軍駐留に対する賛否は割れている。(カイロ 佐藤貴生)