任天堂のゲーム機「ニンテンドースイッチ」などで使えるゲーム連動型の関連製品「アミーボ」の偽造カードをネットオークションで販売したとして、京都府警は23日、不正競争防止法違反の疑いで愛知県東海市、会社員の男(34)を京都地検に書類送検した。「生活が苦しく、小遣い稼ぎでやった」と容疑を認めているという。
府警によると、男はアメリカの通販サイトから偽造カードを入手し、昨年5~10月で計36人に販売。総売り上げは計約14万円にのぼるという。
書類送検容疑は昨年6月、アミーボの偽造カード(縦3・1センチ、横2・1センチ)を1セット22枚入りでネットオークションに出品。東京都や神奈川県に住む30~40代の男性3人に、それぞれ6000円で販売したとしている。
アミーボは、本来、フィギュアなどに記録媒体が埋め込まれた製品で、コントローラーなどにかざすとキャラクターをゲーム内に登場させたりできる。今回は記録媒体がカードに埋め込まれただけのものだった。府警によると、今回の偽造カードは人気ゲーム「ゼルダの伝説」で使えるものだった。
ネットオークション上で偽造カードが出回っていることを把握した任天堂が男に再三注意したが、販売をやめなかったため昨年7月、府警に相談していた。