用心棒代などを要求したとして、神奈川県警暴力団対策課は23日、県公安委員会が指定暴力団稲川会系組幹部2人に対し、暴力団対策法に基づく再発防止命令を出したと発表した。
同課によると、組幹部で横浜市鶴見区鶴見中央の無職男(34)は、同市中区の中国エステ経営者に「面倒見てやるからカネよこせ」と用心棒代を要求したとして、令和元年9月、県警磯子署長から中止命令を受けた。その後も、同区内の飲食店経営者に「ここは自分たちのシマ。面倒見させてください」などと告げ、用心棒代を要求したとして、同年11月には県警伊勢佐木署長からも中止命令を受けていた。
また、同市鶴見区鶴見中央の別の組幹部の無職男(54)も、同区内のスナック経営者などにみかじめ料を要求したとして、同年8月に県警大和署長と県警鶴見署長から中止命令を受けていた。
県公安委は2人が今後、さらに類似の行為を行う恐れがあるとして、再発防止命令を出した。命令に反して1年以内に類似の行為を行うと、再発防止命令違反の疑いで逮捕される。