タクシーから現金などを盗んだとして愛媛県警が昨年7月に窃盗容疑で女子大学生を誤認逮捕した問題で、その後の捜査で浮上した別の女について、県警が窃盗容疑で書類送検していたことが24日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、書類送検されたのは、誤認逮捕された女子大学生と同じアパートに住む若い女。県警はタクシーのドライブレコーダーに写った女に似ているとして女子大学生を逮捕。書類送検された女は事情聴取に、レコーダーに写っていたのは自分だとの趣旨の供述をしている。
女子大学生は昨年1月9日、松山市の路上でタクシーから現金約5万4千円などを盗んだとして、松山東署に昨年7月8日に窃盗容疑で逮捕された。2日後に釈放され、その後、県警が誤認逮捕だったと発表した。
女子大学生は捜査段階から一貫して容疑を否認。「執拗(しつよう)に自白を強要された。本当に悔しい」と訴える内容の手記を昨年8月に公表していた。